狩婆(Q)思ふ

四十路の現状確認と葛藤。もりもり働いて  猟銃撃ってたら癌になってもうた。

【癌回顧録】艱難汝を玉にす、と信じたい。退職と不信と睡眠不足の巻

復職きっかけで不安定になってしまい、産業医とも面談を重ね、退職を決断したが、日常的な涙と不眠と吐き気は続く。
産業医面談時に、相談してみたの、わからなくて「これは職場の悩みと受け取りますか、癌治療の一環としてとらえますか?」って。というのはわたしの癌は大人しいタイプで転移もないし、緩和ケアの対象になるかわからなくて。
産業医さんは言葉を選びながらこう伝えた。「正直、病院によるところもあるので一概にいえませんが、わたしの勤務している大学病院でしたら十分、緩和ケアの対象としますし、わたしは癌からのストレスの流れがあるとおもいますよ。」とおっしゃってくれた。

実は、産業医面談の前にあまりにも日常的に涙腺がゆるみすぎていて、不眠もでているのであまりに不安になって予約してないけど泣きながら主治医のもとにいったんよ。
予約とってないですけどね、涙ながらに、こんな状態なので緩和ケア受けたいと、そしたらやっぱり事情はわかるけど、予約してないので見れません、1週間後に予約したのでその時に来てくださいって言われてしまったの。

ここで私の通院してるとこのHPにて緩和ケアの案内をみてみます。

がんによる痛み、苦しさなど、様々なからだの不調だけでなく、不安や、気力の低下、 不眠など精神的なつらさのケアもおこなうのが“緩和ケア”です。
当院はがん診療連携拠点病院として、がん患者さんの体や心のつらさを和らげることに力を注いでいます。
緩和ケアは決して、終末期の患者さんにだけに提供されるものではありません。がん と診断された時点から患者さん、ご家族へ提供されるとともに、診断、治療、在宅医療 など様々な場面で切れ目なく実施される必要があります。
患者さんの生命、生活の質を大切にして、少しでもご自分らしい日々を送ることができるように、患者さんとご家族を支援します。
主にがん患者さん・ご家族の以下のような相談に対応しています
●痛みがつらい  ●夜眠れない  ●息苦しさがある  ●吐き気がつらい
●不安が大きい  ●気分が落ち込んでいる  ●気持ちを聞いてほしい
●退院後の生活について心配  ●だるい
当院に通院や入院しているがん患者さんであれば、その時のがんの治療の有無に関わらず緩和ケアチームに相談することができます。がんと診断されたときから、いつでも受けることができます。はじめは主治医の先生から依頼が必要となります。がんに関するつらさのある方、話を聞いてみたい方は、主治医もしくは担当の看護師、がん相談支援センターにご相談ください。当院通院中の方で、受診をご希望される場合は、担当医師、または看護師にご相談ください。

ちなみにこの下には図があり68%が治療終了後に緩和ケアを開始していること、緩和ケアはいつからでも開始できることが書いてありました。
とりあえず、まずは初回は主治医をとおしてと書いてあったので、1週間まって主治医に依頼することとしました。
そして、その1週間の間に産業医面談を重ね、退職を決断しました。

さて1週間たち主治医と話せました。
こうして、話してる間にも涙が止まらないこと、不眠、また復職がうまくいかなかっこと、不安感を伝え緩和ケアに行きたいと相談してみました。
主治医は「まず緩和ケアはもっと重度の癌患者さんが利用するものなので、あなたは緩和ケアの対象にはなりません。また、その不安と癌は関係なく聞こえる、あなたの職場の問題ではないのですか?」「あなたの外科的治療はすでに終了しております。わたしは外科医で精神科の医師ではありません、あなたを治すこともできないので精神科へいって治療を受けてください。」「それに緩和ケアは聞くだけで治療とかしないから。」
とのことでした。はあ。もうなんもいえない。
ちなみに、この総合病院では精神科は2名しか医師がいないこととそもそも非常勤ということもあるので精神科の予約は早くて1ヶ月半後、さすがに先すぎるよね。と先生も苦笑、ここから30分くらい離れてるところにある精神病院に紹介状書くねと言われたので、紹介状書くなら会社の産業医の先生がいる大学病院にしてくださいとお願いし、病院名と氏名を伝え、紹介状を作成してもらいました。

はあ、緩和ケアってなんやねん!見れないならHPに案内書くなや!あームカムカする。

ああ、やっぱこの主治医というか病院のケアが苦手。

大学病院へ事前に予約電話を入れる。
紹介状があることを伝え、しばし保留後、なんと産業医の先生が直接電話に出てくれた。
予約来週の月曜になっちゃうけど平気?だって。優しくて泣きそう。

そうこうしてたら、会社の健康管理室から説明があった上司からもメール連絡がきて、退職の方向で動くのでその日程調整などで数回やりとりをした。
上司なりに、申し訳ないとおもっているらしく、退職日まではこのまま出勤しなくてもいいし、負担になるだろうから引継書も作成しなくていいよ、デスクの整理も退職後でもいいよ。と連絡があった。退職日は結局、翌月末となり、時間もあるのでもう少し落ち着いたら伺うので退職までにはデスクは整理します、返答しておいた。
あとは退職願を送付したり、幾つか書類にサインしたり、退職日までまた休むので診断書準備は大学病院にお願いしようとか、考えてた。

月曜になり、大学病院のメンタル科へ行き、会社の面談で話してた内容の確認から入り、退職することによって状況も変わるから大丈夫ではないかな、とまた、薬も出す必要もないし、定期的は受診も必要ないと思う、いつでも悩んだり、不安になっり、特に不眠が続くようなことになったら顔をだすようにと言ってくれた。
毎週カウンセリングとか入るのかと不安もあったけど、先生は 『あなた、大丈夫だから、必要なのは休息だけだよ。』と太鼓判をくれてとりあえずは来月末にまたおいでと言われた。
病院も違うし、主治医の文句は言わないでおいたが、こちらの病院は緩和ケアも精神科も医師がたくさんいて、乳腺外科もあるし、なんだかみんなテキパキしてるし、次なにかあったら今度は病院選びは慎重にしようと決意した!
だってもしまた癌になってしまったら、次回は心のケアも含めての治療じゃないと、わたし無理かもって思ったから。

メンタルが崩れてから
■涙について 
毎日涙がでるって状態は最初の1ヶ月くらいで治まった。その後ゆっくりとさらに1ヶ月後の退職した時期には理由のない涙はでなくなってたと思う。
でもいつスイッチがはいるかわかんない不安は残ってる。

■不眠について
2ヶ月くらいは朝まで眠れなかった。6時7時くらいにやっとウトウトするかな〜て感じで。でも仕事も休んでたから無理して夜に眠らなくてもいいやって昼くらいまで寝ててもいいよと自分に甘くしてやり過ごしてた、そうすると本当に昼まで寝れる日が何日かできて、寝る時間も4時、3時と徐々に早くなってきた。2ヶ月後には2時くらいには寝れるようになっていた気がする。それでも、前の職場の人に会ったり、なにか思い出したり、仕事のことを考えたり、緊張状態になるとまた今でも4時くらいまで眠れない時はある、一時的だけどね。
実はメンタル崩してから3ヶ月たってるんだけどね、まだ睡眠は不安定かな。朝すごく弱いし。

■吐き気について
これは、退職を決断してからぱったりなくなった!

■思考の整理整頓について
これは実はわかんないの、まだ本も読む意欲がわかないしね。
日常生活には問題ないけど、仕事とかできるか?頭回転するのか不明。

全体的に最初の1ヶ月はまじで地獄だった、もはやどう地獄だったかの記憶も曖昧なくらい地獄w でも本当に辛かった、人を憎んでばかりしたし、くやしくってたまらないって感情だった。

ということで、睡眠の不安定と思考の整理以外は、今の所問題ないです。まあストレスのない無職生活ってゆうこともあるんだけどね。
主人もね、夕飯は無理に作らなくていいということで最初の2ヶ月はむしろ夕飯作成禁止令がでたくらいw
これ、なにげにすごくありがたかった。もう本当にのびのびさせてくれた。
朝だって、寝てていいよ、って出社する主人を見送っていない無職妻w

でもいつまでも無職だと生活もできないからね、どこかでまた働きにいかないといけないので睡眠パターンくらいは徐々に徐々に修正していきたいと思ってる。思ってはいる。
もともと朝弱い上にメンタル崩して本当に朝寝やばいよねーくせになってる感もいなめない。
ってことで学校にいってみようかな、と。
月ー金で毎朝通学すること、物事の理解力についていけるかで睡眠調整と頭の整理の2つ解決できるかもしれないと思ってね。
働く前のリハビリも兼ねて、自分のいままでのあたりまえの自信を取り戻そうかと思って。
で、あんまり難しいことは学べないと思うので、あんまり自分の苦手分野じゃないことでーって考えてます。

人と会って、しゃべることも負担じゃなくなってきた。
でも調子にのると興奮状態になるのか、夜に不眠がくるからセーブしつつ。

今の自分には何ができないのか?何ができるのか?毎日範囲に変化が出てる気がします。
でも4月に入ってすこしだけ、すこーしだけだけど気持ちに余裕ができてきたかな。

 

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